数学の問題を解いて、答え合わせをする。
考え方は合っていたのに、答えが違う。
途中式を見直してみると、計算を間違えていた。
「また計算ミスをした」
「分かっていたのに、もったいない」
「もっと気をつけないと」
こんな経験はないでしょうか。
もちろん、注意して計算することも大切です。
ただ、計算ミスが何度も続いているなら、「気をつける」だけではなく、どこで何を間違えているのかを一度確認してみてほしいと思います。
「計算ミス」で全部まとめない
一口に計算ミスと言っても、間違い方はいろいろあります。
例えば、
- 符号を間違えた
- 数字を書き間違えた
- 途中の数字を写し間違えた
- 分数の計算で間違えた
- 展開や因数分解で間違えた
- 暗算したところで間違えた
- 式を飛ばしたところで間違えた
どれも結果としては「計算ミス」です。
でも、改善するときには同じものとして扱わない方がよいことがあります。
自分はどんな場面で間違いやすいのか。
まず、そこを見つけます。
間違えた答えだけでなく、途中を見る
答えが違っていたとき、正しい答えを確認して終わってしまうことがあります。
しかし、計算ミスを減らしたいなら、途中式を見てみます。
どの行までは合っていたのか。
どの行から違っているのか。
そのとき、何をしていたのか。
例えば、
「移項したときに符号が変わっていない」
「前の行から数字を写すときに3を8と書いている」
「途中式を一つ飛ばしたところで間違えている」
というところまで分かれば、単なる「計算ミス」から、もう少し具体的な課題になります。
同じ種類のミスが続いていないかを見る
一度だけの間違いなら、たまたまということもあります。
しかし、何度も似たところで間違えているなら、そこには自分の傾向があるかもしれません。
例えば、符号の間違いが何度も続いている。
分数が入ると急にミスが増える。
途中式を省略した問題だけ間違えている。
そうした傾向が分かれば、次の問題を解くときに確認する場所を決められます。
「全部に気をつける」よりも、
「自分はここで間違いやすいから、ここを確認する」
という方が具体的です。
途中式を増やせば、必ずミスが減るわけではない
計算ミスが多いと、「途中式をもっと書きなさい」と言われることがあります。
途中式を書くことで、計算の流れを確認しやすくなる場合はあります。
ただし、たくさん書けば必ずミスが減るわけではありません。
大切なのは、自分が間違いやすいところを確認できる書き方になっているかです。
例えば、暗算するとよく間違える部分だけ一行増やす。
符号を間違えやすい変形を省略しない。
自分で後から見直したときに、何をしたのか分かる形で残す。
途中式は、きれいなノートを作るためではなく、自分の考えや計算を確認するためにも使えます。
「見直しをする」だけでは足りないこともある
テストで計算ミスをすると、
「最後に見直しをしよう」
と考えることがあります。
もちろん見直しは大切です。
ただ、何を確認するのか決まっていないと、式を最初から眺めて終わってしまうこともあります。
普段の勉強で自分のミスの傾向が分かっていれば、見直す場所も具体的になります。
符号を見る。
問題文から写した数字を見る。
分数の計算を見る。
自分が途中式を省略した場所を見る。
自分が間違いやすい場所を知ることは、テストでの見直しにもつながります。
間違えた問題は、もう一度解いて確認する
計算ミスの場所が分かったら、それで終わりではありません。
少し時間を置いて、もう一度その問題を解いてみます。
今度は同じところで間違えないか。
途中式を変えたことで計算しやすくなったか。
自分で最後まで正しく解けるか。
ここまで確認して、初めて改善できたかどうかが分かります。
間違える → 原因を確認する → やり方を変える → もう一度解いて確認する。
計算ミスについても、この繰り返しが大切です。
計算ミスだと思っていたものが、別の課題の場合もある
「これは計算ミスだから、本当はできていた」
と思っていた問題を詳しく見ると、計算だけが原因ではない場合もあります。
公式の使い方があいまいだった。
式を立てる段階で少し違っていた。
解き方を十分に理解していなかった。
こうした問題まで全部「計算ミス」としてしまうと、本当に確認した方がよいところを見落としてしまいます。
だからこそ、間違えたときには答えだけでなく、自分がどう解いたのかを見ることが大切です。
「分かっていたのに解けなかった」が続く場合は
計算ミスだけではなく、解説を読むと理解できるのに、自分で解こうとするとうまく進められないこともあります。
その場合は、単純な計算の問題ではなく、「分かる」と「自分で解ける」の間に課題があるかもしれません。
こちらの記事で詳しく説明しています。
数学は解説を読めばわかるのに、自分では解けない。その原因はどこにある?
計算ミスを「もったいない」で終わらせない
計算ミスをすると、「分かっていたから大丈夫」と考えたくなることがあります。
でも、同じ間違いを繰り返しているなら、そこは改善できるところです。
どこで間違えたのか。
どんなときに間違えやすいのか。
次は何を変えるのか。
変えた結果、正しく解けるようになったのか。
一つずつ確認していけば、「気をつける」だけではない対策ができます。
計算ミスも、自分の解き方を見直すための材料として使ってみてください。

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