受験が近づいてくると、
「数学がまだ仕上がっていない」
「過去問を解いてみたけれど、思ったように点が取れない」
「残り時間が少ないのに、何から手をつければいいのか分からない」
そんな焦りが出てくることがあります。
保護者の方も、
「今から何をさせればいいのだろう」
「問題集を増やした方がいいのだろうか」
「このままで間に合うのだろうか」
と心配になる時期だと思います。
でも、残り時間が少なくなったときほど、やることを増やす前に確認してほしいことがあります。
「今、実際に何ができて、どこで止まっているのか」
です。
「数学ができない」では、まだ原因が分からない
「数学が苦手です」
「点数が取れません」
という相談を受けることがあります。
でも、それだけでは何を改善すればいいのかは分かりません。
例えば同じ「過去問が解けない」でも、
- 問題文を読んでも何を求めればいいのか分からない
- 使う公式が思い浮かばない
- 方針は分かるけれど途中の計算で止まる
- 解説を読めば分かるけれど、自分では最初の一手が出てこない
- 時間をかければ解けるけれど、試験時間内では間に合わない
- 一度解いた問題なのに、しばらくするとまた解けなくなる
では、取り組むことが違います。
だから私は、受験が近い時期ほど「数学ができない」と大きく捉えるのではなく、実際に問題を解いて確認することが大切だと考えています。
新しい問題集を始める前に、実際に解いてみる
不安になると、新しい参考書や問題集を探したくなることがあります。
もちろん、新しい教材が必要な場合もあります。
ただ、残された時間が限られているなら、教材を増やすことが必ずしも最初の選択とは限りません。
まずは、志望校の過去問や現在使っている問題集などから、実際に問題を解いてみます。
そして、丸かバツかだけを見るのではなく、
「どこまでは自分でできたのか」
を確認します。
途中までできた問題もあるでしょう。
考え方は合っていたのに計算で間違えた問題もあるかもしれません。
まったく手が出なかったと思っていても、解説を確認すると「ここさえ分かれば続きはできた」ということもあります。
その違いを見つけることが、次に何をするかを決める材料になります。
解説を読んで分かったら、そこで終わらせない
数学の勉強で気をつけたいことの一つが、
「解説を読んで分かった」と「自分で解ける」を同じにしないこと
です。
解説を読むと、
「そういうことか」
「これは分かった」
と思うことがあります。
それ自体は大切です。
ただ、本番では解説を見ることはできません。
必要なのは、自分で問題を読んで、考えて、解答まで進められることです。
だから解説を確認した後は、時間を置いて、もう一度自分で解いてみます。
そこで解ければ、一つ前に進んでいます。
また止まったなら、
「まだ何か足りない」
ということが分かります。
それをもう一度確認して改善します。
私はこの、
確認 → 改善 → もう一度確認
という繰り返しを大切にしています。
※「解説を読めば分かるのに、自分では解けない」という状態については、こちらの記事で詳しく説明しています。
受験直前だからこそ「全部やる」から離れてみる
試験範囲を見れば、まだ不安な単元がたくさん残っているかもしれません。
すると、「全部復習しないと」と思ってしまいます。
でも、残り時間が少ない状況では、すべてを同じように勉強するのは難しくなります。
だからこそ、
- 何ができていないのか
- その中で、今から改善できそうなのはどこか
- 改善したことを、もう一度問題で確認できているか
を考えることが重要になります。
例えば10問解いて3問しか正解しなかったとしても、「7問できなかった」だけで終わらせる必要はありません。
その7問を、
- 少し確認すれば解けそうな問題
- 以前勉強したのに忘れている問題
- 今から大きく戻らないと難しい問題
などに分けてみます。
そうすると、残された時間の使い方が少し具体的になります。
保護者の方にお願いしたいこと
受験が近づくと、本人だけでなく保護者の方も不安になります。
「もっと勉強しなくて大丈夫?」
「この点数で間に合うの?」
と言いたくなることもあると思います。
ただ、本人も多くの場合、自分の状況は分かっています。
だから、
「数学、大丈夫なの?」
と聞くよりも、
「今、どこが一番困っている?」
と聞いてみる方が、次の行動につながることがあります。
本人がうまく説明できない場合もあります。
それでも構いません。
「分からないことが分からない」という状態も、現在地の一つだからです。
そこから実際の問題を見れば、何につまずいているのかを一緒に探すことができます。
今からでも「できること」を一つずつ増やす
受験直前になれば、使える時間には限りがあります。
だから、「何でもできるようになる」とは言えません。
でも、
昨日まで解けなかった問題が一つ解けるようになる。
分からなかった考え方が一つ分かる。
同じ間違いを一つ減らす。
そうやって、今から増やせる「できること」はあります。
数学全体を一度に何とかしようとするのではなく、
実際に取り組む。
どこで止まったか確認する。
必要なところを改善する。
そして、もう一度自分で解いてみる。
受験まで時間が少なくなってきたときほど、この繰り返しを大切にしてほしいと思います。
一人では「どこを直せばいいか」が分からないときは
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学校の課題、塾の課題、受験に向けて現在取り組んでいる問題などをもとに進めることもできます。
「受験が近いけれど、数学の何を直せばいいのか分からない」
「勉強しているのに、なぜ問題が解けないのか分からない」
そんな場合は、現在取り組んでいる問題から一緒に確認していきましょう。

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