過去問が解けない。「全部やり直す」その前に…

受験が近づいて、志望校の過去問を解いてみる。

ところが、思ったように解けない。

「こんなにできないとは思わなかった」
「今まで勉強してきたのに点数が取れない」
「もう一度、数学を最初からやり直した方がいいのだろうか」

そんな不安が出てくることがあります。

特に受験までの時間が少なくなっていると、低い点数を見るだけで焦ってしまうと思います。

でも、ここで数学全体を「できない」と判断するのは、まだ早いです。

まず確認したいのは点数だけではありません。

「解けなかった問題で、どこまで自分でできていたのか」

です。

過去問は「合格点を取れるか」だけを見るものではない

もちろん、本番では点数が重要です。

だから過去問を解いたら、まず採点します。

ただ、勉強として過去問を使うなら、その先まで見てほしいと思います。

例えば50点だったとしても、その50点だけでは次に何を勉強すればよいのかは分かりません。

解けなかった問題を一つずつ見ると、状態が違うからです。

  • 問題を読んでも、まったく方針が分からなかった
  • 使う公式を忘れていた
  • 途中までは解けたが、その先で止まった
  • 考え方は合っていたが計算を間違えた
  • 時間があれば解けたが、試験時間内では間に合わなかった
  • 以前解いたことがあるのに、もう一度解けなかった

これらをすべて「不正解」として一つにまとめてしまうと、改善する場所が見えにくくなります。

解けなかった問題を3つに分けてみる

細かく分析しすぎる必要はありません。

まずは、解けなかった問題を大きく3つに分けてみます。

1.少し確認すれば解けそうな問題

途中までできていた問題や、公式を一つ思い出せれば進めた問題です。

こうした問題は、残された時間の中で改善できる可能性があります。

解説を確認した後、もう一度自分で解いてみます。

そこで最後まで解ければ、「できなかった問題」を一つ減らせます。

2.以前勉強したけれど忘れている問題

解説を見ると、

「これ、前にやったことがある」

と思い出す問題です。

この場合、数学を最初から全部やり直す必要はないかもしれません。

忘れていた知識や解法を確認して、関連する問題をいくつか解き直します。

そして、再び過去問に戻って確認します。

3.今の状態では大きく戻る必要がある問題

解説を読んでも理解するのが難しく、その問題を解くために複数の単元まで戻る必要がある場合です。

もちろん、時間が十分にあれば取り組む価値があります。

ただ、受験直前で残り時間が限られているなら、ほかの問題との優先順位を考える必要があります。

「できないから全部やる」のではなく、「今から何を改善するかを選ぶ」ことも、直前期には必要になります。

「解説を読んだら分かった」で終わらせない

過去問の復習で起こりやすいのが、解説を読んで終わってしまうことです。

解説を読むと、

「なるほど、そうやって解くのか」

と理解できることがあります。

でも、本番では解説を見ることはできません。

大切なのは、その後です。

一度解説を閉じて、もう一度その問題を自分で解いてみます。

そこでまた止まったら、

「今度はどこで止まったのか」

を確認します。

この「解説を読めば分かるのに、自分では解けない」という状態については、こちらの記事で詳しく書いています。

数学は解説を読めばわかるのに、自分では解けない。その原因はどこにある?

過去問を解くたびに「次にやること」を一つ決める

過去問を解いて、点数だけ記録して終わるのではなく、次にやることを決めます。

例えば、

  • 忘れていた公式を確認する
  • 同じ単元の基本問題に戻る
  • 途中で止まった問題をもう一度解く
  • 計算ミスが起きた場所を確認する
  • 時間がかかった問題だけ、もう一度時間を測って解く

などです。

一度に全部やろうとしなくても構いません。

過去問を解く → 課題を見つける → 改善する → もう一度確認する。

この流れを作ることが重要です。

過去問の点数が低くても、それだけで今後を決めない

過去問で思うような点数が取れないと、自信をなくすことがあります。

でも、その点数は、その時点での結果です。

そこから、

一つ公式を思い出す。
一つ解法を使えるようにする。
一つ計算ミスを減らす。
一つ最後まで解ける問題を増やす。

そうした改善はできます。

もちろん、残された時間によってできることには限りがあります。

だからこそ、今の点数だけを見て焦るのではなく、今から変えられるところを見つけることが大切です。

受験直前に数学全体をやり直したくなったら

過去問が解けないと、数学を最初から全部復習したくなることがあります。

でも、受験直前は使える時間が限られています。

まず過去問を使って、

  • 何ができているのか
  • 何ができていないのか
  • どこなら今から改善できそうなのか

を確認してみてください。

受験直前の数学全体の進め方については、こちらの記事でも説明しています。

受験直前、数学は何をすればいい?残り時間が少ないときに最初に確認したいこと

一人では過去問の「どこを直すか」が分からないときは

自分で採点することはできても、

「なぜこの問題が解けなかったのか」

「どこまで戻ればいいのか」

「残り時間で何を優先すればいいのか」

を自分だけで判断するのが難しいこともあります。

思考スイッチラボでは、花木健がオンラインで数学の個別指導を行っています。

継続指導の前に、2週間の無料体験を用意しています。

無料体験ではオンライン個別指導を2回行い、現在取り組んでいる問題を実際に解いてもらいながら、できているところと改善するところを確認します。

受験生であれば、現在取り組んでいる志望校の過去問などをもとに進めることもできます。

確認したところを改善し、その後もう一度取り組んで確認します。

「過去問を解いてみたけれど、何から直せばいいか分からない」
「残された時間で、数学のどこに取り組むべきか整理したい」

という場合は、現在の取り組みから一緒に確認していきましょう。

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